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ホーバーエリア
2024年、ホーバークラフトの別府湾周遊が運行開始されました。発着場となる「ホーバーターミナルおおいた」通称「HOV.OTA(ホボッタ)」は、西大分港の対岸に位置しています。JR西大分駅から徒歩で25分、大分駅からは車で約10分、別府駅からは車で約20分の距離。建築家の藤本壮介さんにより設計されたターミナルは、なだらかなスロープの屋根が印象的。屋上からはホーバーの全貌を眺められるほか、かんたん港園やフェリー、灯台をはじめ、象徴的な景色を楽しめます。日本で唯一ホーバーが体験できる場所として、今後は観光の目玉にもなりそう。少し足を伸ばすと、趣ある神社や文化的なスポットを巡ることも可能です。
運行するホーバーは「Baien」「Banri」「Tanso」の3隻。最高時速80km以上、定員は80名です。2025年現在、ホーバーが体験できるのは日本でここだけ。貴重な乗船を満喫してみましょう。
ホーバークラフト公式サイトを見る予約はLINEで友だち追加をするか、スマホの専用アプリから行います。予約は始発地出発の20分前まで、予約の取り消しは1時間前まで可能です。予約が終了している場合でも、残席があれば窓口での購入ができます。
大分県産の木材がふんだんに使用された待合室は、レンガの床に柱が立ち並ぶ森をイメージした空間です。高い天井と大きなガラス壁で、開放的な雰囲気。別府竹細工や小鹿田焼、姫だるまなど大分県の工芸品も展示されています。
乗船10分前には、待合室からホーバーへ移動します。窓際席を確保するなら早めに並びましょう。オンラインチケットのQRコードを読み込んだら、いざ乗り場へ。間近で見るホーバーは想像よりも大きくて迫力満点です。
乗船が終了し扉が閉まりしばらくすると、シューッと空気が入る音が聞こえます。同時に体が陸から上に動き、1階から2階へ持ち上げられるように景色が変化。ホーバーならではの感覚を存分に味わえる時間です。いよいよホーバー出港!
すーっとすべるように、なめらかに動き出すホーバー。斜路をすべり海面へと出る瞬間は感動ものです。想像よりも振動などがなく、陸と海の境目も区別がつかないほど。車とも船とも飛行機とも違う、不思議な乗り心地です。
すべるようにぐんぐん進むホーバー。大きな窓から見える外の景色は格別です。ターンするたびにみるみる景色が変わり、まるで遊園地のアトラクションに乗った気分。航海中はシートベルトで着席が基本です。
楽しいホーバー旅もあっという間に終了。駐車券は下船時に見せると利用料が無料になるのでお忘れなく。待合室に戻ったら、ぜひチェックしたいのがお土産です。ここでしか買えないオリジナルグッズも盛りだくさん。
ホーバーターミナルおおいたから出発し戻ってくる周遊便は、不定期で運行中。白灯台・赤灯台を通り過ぎて別府湾を航行、天気がよければ雄大な山々や別府の市街地、大分の工場群の景色を楽しめる約30分間です。
乗船だけじゃもったいない!ホーバーポートには、まだまだお楽しみがいっぱい。気を抜くと見逃してしまいそうな要チェックポイントをご紹介します。
真っ白な床と青い海・空、ポストカードのような美しい景観が広がります。海風に吹かれながら、ホーバーやフェリー、大分や別府の町並をお楽しみください。
ここでしか買えないチョロQホーバーは一番人気。他にもホーバーイラスト入りタンブラーやホーバぬいぐるみなど、オリジナルアイテムは要チェックです。
建物には大分県らしい工夫が随所に散りばめられています。大分県産の木材を使った柱や休憩スペースがある他、職人技を堪能できる工芸品も展示中です。
約450台駐車可能なホーバーターミナルのパーキング。ホーバーを利用すれば、駐車料金は無料です。ホーバー下船時に、駐車券の無料処理が行えます。
ホーバーポートから少し足を伸ばして、のんびり散策してみませんか。歴史や文化に触れられる趣深い場所や、穴場の釣りスポットをご紹介します。
かんたん港園やホーバー乗り場から見える白灯台と赤灯台。どちらも長い堤防の先にあり、釣りスポットとして人気です。アジ、チヌ、クロなどが釣れると評判。
大分県出身の日本画家・福田平八郎の生家跡です。春日神社の直ぐ側にあるこの場所は小さな公園になっており、彼の作品「鯉」「筍」のレプリカが飾られています。
福田平八郎生家跡の詳細を見る鮮やかな朱色と白のコントラスト美しい、平安時代から続く神社。約8000坪の広い境内には大楠をはじめ、緑があふれています。池には亀の泳ぐ姿も見られます。
春日神社の詳細を見る境内の鉄製鳥居は鋳造されたもので、大分市の指定有形文化財です。1796(寛政8)年の建立で、一部は昭和に取り替えられたものの、現在も当時の姿を留めています。
王子神社の詳細を見る